それは、遠い昔の物語。一人の国王が、 一匹の火竜の討伐を命じる。
その肌は咲き乱れる桜の如く、その瞳は、大空のように透き通っているらしい。
ハンター達は、競い合う様に、探し続けた。
それから月日はあまり過ぎる事なく、桜色の雌火竜が発見される。
ハンター達は、大金と名誉を我が物とするべく、討伐に向かうが、取り逃がしてしまう。
数日後、山奥にある小さな村の少女、ルオは父親に頼まれ、山にキノコを取りに出掛けると、そこには、傷付き翼を休めている、雌火竜と遭遇する。
雌火竜は、ルオに気付き威嚇するが、ルオの耳は、幼い時の発熱が原因で今は、全く聞こえない。
ルオの目には、まるで自分に話し掛けている様に映っていた。
「火竜さん、 ルオの耳は聞こえないの…ごめんなさい…」と話し掛ける。
敵意が無いルオに安心したのか、雌火竜は横になり、ルオを見つめている。
そして、ルオは雌火竜に話し掛けていた。
言葉としては成立しずらいが、心を込めて優しく、それは風が木々の葉を揺らすように、小鳥達の囀りの様に、ただ優しく…
何時しか二人は、眠ってしまう…