萌える草木に雲一つ無い晴天。
辺りで響く虫の声に鳥のさえずり、水辺で戯れる草食竜の親子達。
幾つかの調合材料を採取しに来たついで、こうも和やかだとついついノンビリしたくなるのが人情ってモノだ。
「いやー! これぞ絶好のピクニック日和ってヤツね!」
一回大きく深呼吸、そのまま木陰になった背後の芝生にゴロリと寝っ転がる。
薫る若葉、頬を撫でるそよ風。
そして腕を枕代わりに・・・マズいなぁ、このまま眠っちゃいそうなくらい気持ちいい。
「おーい、遊びに来た訳じゃないんだぞー。
オレ昨日の夜に討伐行ってきたばかりで眠いんだがー、もしもーし」
起きろー、と目の前で掌をブンブン振っているヤツがオマケに一匹居たりするのだが、そんなんでどーにかなるほど私の寝付きは悪くないのである。
「ごめーん、大自然の力には逆らえそうにないのよー。
ふぁぁ〜、お日様が私を呼んで、る・・・」
そのままゆっくり目蓋を閉じる、本気で心地良い睡魔に包まれる。
「ったく、ガキかオマエは。
とゆーか寝るなら家に帰った後で好きなだけ・・・」
――突如。
日頃から聞き慣れた悪態は、一際強く吹き抜けていった風の音に中断された。
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